強迫性障害とは?強迫性障害とは、自分でもコントロールができない不快な考え(強迫観念)が頭に浮かび、その不快な考えや気分を振り払おうとして、さまざまな行為(強迫行為)を行う、一連の精神的な障害です。
強迫性障害は、英語名の頭文字をとってOCD(Obsessive Compulsive Disorder)ともよばれます。
強迫性障害は、従来、強迫神経症とよばれていましたが、現在では強迫性障害に統一されています。
強迫観念の症状は、人によってさまざまで、それに伴う強迫行為もさまざま。
その人特有の儀式的な強迫行為を伴う場合もあります。
強迫性障害になると、焦り、落ち込み、自分ではどうしてよいか分からなくなり、正常な社会生活に支障を来たすようになります。
こうして、強迫性障害になった人は、自分が恐れている場所や人に近づきたくないため、人と疎遠になり、行動範囲も非常に限られた狭いものになってしまいます。
なかには、家から一歩も出られなくなる人もいます。
強迫性障害の最大の特徴は、強迫行為自体は常軌を逸しているものの、それ以外のことについては全く正常な人と同じかあるいはそれ以上に優れた能力を持っているということです。
また、うつ病などの精神疾患と決定的に違う点は、自分の症状が、明らかにおかしいということを本人が自覚していることです。
強迫観念や強迫行為が、客観的には実に馬鹿げているもので、他人から見れば奇妙に思われるという感覚も持っているのです。
しかし、湧き上がる衝動が、あまりにも激しいので、馬鹿げている、おかしい、やり過ぎていると理解しているにも拘わらず、さまざまな奇妙な行動を起こしてしまうのです。
それは、たとえば、過度な手洗い行為であったり、点検や確認行為、儀式的な呪文を唱えるといったものがあります。
そして、一度そのワナにはまったら最後、そう簡単には抜け出すことができず非常に苦しむという、やっかいな病気が強迫性障害なのです。
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強迫性障害の薬物治療強迫性障害においては、脳内神経伝達物質セロトニンの作用が弱くなっていることが明らかになっています。
そこで、脳内のセロトニンの量を増加させる薬を服用することがまず優先されます。
強迫性障害の治療薬としては、抗うつ薬としても用いられているクロミプラミン(製品名:アナフラニール) があります。
クロミプラミンは、三環系とよばれる種類の抗うつ薬で、1991年にアメリカで強迫性障害にも有効であることが確認されました。
クロミプラミンは、強迫性障害には即効性があり、 副作用としては、口の渇き、便秘などがあります。
また、強迫性障害の治療薬としては、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)があげられます。
SSRIには、フルボキサミン(製品名:ルボックス、デプロメール) やパロキセチン(製品名:パキシル)があります。
SSRIは、脳内神経伝達物質のセロトニンのみに作用し、三環系抗うつ薬と比べて副作用が少ないことが特長です。
SSRIの主な副作用としては、吐き気や食欲不振などがあります。
SSRIは、強迫性障害には、比較的ゆっくりと効果を表すようです。
その他、強迫性障害の治療薬として、抗不安薬が併用されることが多くあります。
抗不安薬は、文字通り不安を押さえる作用を持つ薬で、即効性があります。
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